上海交通大チームが「盲導六本足ロボット」開発 1秒以内に応答可能ですでに実証試験中

2024-05-29 14:32:27  CRI

上海交通大学チームが開発した「盲導六本足ロボット」

 中国障害者連合会がこのほど主催した「科学技術による障害者支援 素晴らしい生活の共有」と題する展示会では、「六本足盲導ロボット」が多くの人の注目を集めました。このロボットを開発したのは、上海交通大学機械および動力工程学院の高峰教授のチームです。

 高教授によれば、「盲導六本足ロボット」は視覚環境感知機能を持ち、目的地までの自主ナビゲーション、障害物の動的回避、交通信号の識別などが可能です。この盲導ロボットはさらに、自宅での付き添いや応急処置、目の不自由な人をより多くの場所に案内するなどを実現できます。

 世界保健機関(WHO)によれば、中国の視覚障害者はすでに1700万人を突破しています。しかし中国では、膨大な数の視覚障害者が存在する一方で、現役盲導犬の数は全国でも数百匹にすぎません。盲導犬だけでは中国の視覚障害者のニーズを満たすことはとうていできません。チームはこの状況に対応するために、盲導六本足ロボットの研究開発に着手しました。

 チームは盲導ロボットでの聴覚、触覚、力覚の3種感覚の双方向意思疎通方式を統合し、視覚障害者と盲導6本足ロボットの間の人と機械の相互感知とロボットの行為を順応させることを実現しました。ロボットは視覚障害者の音声指示により意味を理解し、迅速に応答し、かつ正確に識別することができます。現在の音声識別の精度は90%以上で、応答速度は1秒以内です。

 高教授によれれば、チームが開発製作した盲導ロボットは現在、現場での実証試験の段階とのことです。(非、鈴木)

 


KANKAN特集

ラジオ番組
KANKAN特集