「中国の薬都」で養生薬膳アイスが発売=中国江西省

2024-05-29 14:41:10  CRI

 中国中部内陸部で長江南岸に位置する江西省の樟樹市は古くから江南地方の伝統薬材の集散地として栄えた1700年以上の歴史がある「中国の薬都」の一つです。全市の伝統薬材の栽培面積は1万2000ヘクタールあまりで、800以上の品種が栽培されている、中国全国の伝統薬材の栽培拠点です。

 樟樹市の観光街である「伝統薬市場」では最近、特別なにぎわいが見られるようになりました。健康増進に役立つという、さまざまな薬膳アイスが人々の耳目を一新したのです。例えば黄精(おうせい)生ココナツ風味、クコ風味、陳皮風味、紫蘇風味、甘草風味のアイスがあり、観光客が次々に、足を止めてアイスを賞味しています。それ以外にも、伝統薬材を使った麺料理、養生花茶、安眠を助けて蚊を追い払う匂い袋、健胃薬材を加えたワンタンなどが登場しました。

 樟樹市では2022年に「中医薬一条街(中国医薬一番街)」が一般公開され、現在は無形文化遺産展示館、九牛草(ヒトツバヨモギ)展示館、国医館が完成しました。九牛草展示館では多くの市民が灸や按摩(あんま)などの中国伝統の理学療法を体験できます。同館の責任者によれば、中国を代表する伝統医学の研究機関である中国中医科学院は九牛草について、綿毛が多く火力が柔らかいなどの良好な燃焼性があるなどで、良質の灸材料であることを確認したとのことです。

 国医館では専門家が脈診や、処方、専門的な治療プランの提供などの診療を行っています。「中医薬一条街」では開業以来、250人以上のベテラン医師が延べ3万7000人余りに対して脈診や問診のサービスを提供してきました。(非、鈴木)

 


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