5都市をつなぐ中国最長の都市間「地下鉄」が全線開通

2024-05-28 14:08:32  CRI

 中国南部のグレーターベイエリア(広東省や香港、マカオの都市群)の都市間を結ぶ「地下鉄」、広仏南環と仏莞城際が26日、正式に運行を開始しました。既に開通済みの仏肇城際、莞恵城際と合わせると「4地下鉄路線」が貫通したことになります。これにより、同地域の広州、仏山、東莞、肇慶、恵州の5都市がつながり、全長258キロ、総駅数39駅の中国最長の都市間「地下鉄」となりました。

 「4地下鉄路線」の貫通・運行開始後は、乗客のさまざまな移動需要を満たすために「全駅停車列車+主要駅停車の急行」という運営モデルが採用されます。列車の運転間隔は平均26分です。

 そのうち、急行は、肇慶駅、三水北駅、番禺駅、広州長隆駅など計14の主要駅に停車し、乗客は自分のスケジュールに合わせて移動時間を柔軟に決めることができます。同路線の乗車方法は一般的な都市地下鉄と同じで、事前に乗車券を購入する必要はなく、駅に着いてから乗車券を買えばすぐに乗車することができ、移動がより便利になります。乗車券の購入には、都市間鉄道・バスに対応する多種類の決済システムが利用でき、中国の全国交通ICカード、広州地下鉄Appの都市間乗車コードなど、多くの支払い方法が可能です。

 広東省の「4地下鉄路線」の貫通・運行は、グレーターベイエリアに中国で「最長の地下鉄」ができたことに相当し、広州、仏山、肇慶、東莞、恵州などの都市間交通が一層便利になります。こうした都市間鉄道の「地下鉄化」に伴い、同エリアの「一体化」が進められ、域内の1時間生活圏が徐々に形成される見込みです。(Mou、坂下)

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