中国の科学者顔寧氏2024年「ロレアル-ユネスコ女性科学賞」を受賞

2024-05-17 14:20:02  CRI


2024年「ロレアル―ユネスコ女性科学賞」を受賞した中国の科学者顔寧氏(資料写真)

 ユネスコ(国連教育科学文化機関)と仏ロレアルグループは現地時間14日、2024年「ロレアル-ユネスコ女性科学賞」の受賞者リストを発表しました。今年は、中国人科学者の顔寧氏を含む5人が受賞しました。授賞式は28日に開催される予定です。

 ユネスコによりますと、現在清華大学生命科学学院教授、深セン医学科学院院長、深セン湾実験室主任の顔寧氏は、複数種類の媒介イオンと膜貫通型タンパク質が輸送する膜タンパク質の原子構造を発見し、膜貫通輸送の原理を解明しました。その優れた研究はてんかんや不整脈など複数種類の疾患の関連研究を推進するとともに、疼痛症候群の治療を導いてきました。この分野の権威として顔氏は、世界の女性科学者を激励しており、研究と科学教育におけるジェンダー平等も力強く提唱しています。

 今年「ロレアル-ユネスコ女性科学賞」を受賞した5人の女性科学者はそれぞれ五つの地域から選ばれ、独立した国際審査委員会によって世界350人の候補者の中から選ばれたものです。審査委員長は、フランス国立健康医学研究院研究主任兼仏科学アカデミー会員で、同賞受賞歴もあるブリジット・L・キーファー教授が務めています。

 ユネスコは、「受賞者の優れた業績は、科学界が今日、重大な問題や課題に対処するために女性の参加をこれまで以上に必要としていることを証明している」とコメントしています。

 資料によりますと、顔氏は1977年11月に山東省章丘市で生まれ、2000年に清華大学を卒業後、2004年にプリンストン大学で博士号を取得。2007年に、30歳の若さで清華大学の教授、博士課程の指導教官に就任し、「清華大最年少教授」として話題となりました。中国科学院は昨年11月22日、2023年両院院士(中国科学院と中国工程院の会員)増員選抜の結果を発表し、顔氏が中国科学院院士に選ばれたということです。(ミン・イヒョウ、榊原)

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