【民族衣装は一式76万円! 広西チワン族自治区の旅⑦春祭り「三月三」で多彩な少数民族文化を満喫】

2024-04-26 10:10:38  CRI

 「広西チワン族自治区ってどんな所?」と聞かれたら、まず出てくるのは「少数民族の里」という答えでしょう。ここは漢族の他、少数民族のチワン族、ヤオ族、ミャオ族、マオナン族など12の民族が暮らす民族の宝庫。一年を通して、各民族のさまざまな祭りが行われています。

 その中でも春の訪れを祝う「三月三」は最も重要な祭りのひとつ。旧暦の3月3日前後には、各地で少数民族の歌や踊り、グルメコンテストなどさまざまなイベントが開催されます。

 今回、私たちが訪れたのは広西チワン族自治区の河池市の「広西三月三・河池嘉年華」。街の中心部の広場で10時半に始まった開会式では、色鮮やかな衣装を纏った少数民族の歌や踊り、民族衣装のファッションショーなどが披露されました。

 また、広場内に設置されたブースでは、各地方の特産品の紹介や工芸品の実演なども行われていました。

 その中で私が最も惹きつけられたのが、こちらのスカートです。

 細かいひだや繊細な刺繍。現在はネットショップの淘宝などでも、民族衣装を購入できるそうですが、こちらは一目で手の込んだ手仕事の逸品とわかる風格があります。10万円以上するだろうと思いながら、お値段を聞くと……。上着などを含めた一式のお値段はなんと3万6千元(約76万円)!これは結婚式などでも使える最上級のもので、染色や刺繍などで完成までに2年間かかっているそうです。

 優れた色彩感覚とデザインをもつ広西チワン族自治区の少数民族。今、撮影した写真を見ながら、アクセサリーだけでも買ってくればよかったと後悔。

 広西チワン族自治区では、少数民族の文化の保護・育成を積極的に行なっているので、将来、有名なデザイナーが出てくるかもしれませんね。次に訪問するときには、少数民族ファッションを深掘りしてみたいと思います。

(文・写真 鳴海美紀)

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