4歳男児が高額の人工内耳の体外装置を紛失 町全体が力を合わせて捜し出す

2024-04-15 13:01:13  CRI

 中国中部にある安徽省宿州の4歳の男児、周ちゃん(仮名)がうっかりして30万元(約635万円)相当の人工内耳の体外装置を紛失しました。焦った周ちゃんのおばあさんはすぐに地元の宿州城西警察に助けを求めました。警察は事情を詳しく調べた後、さっそく行動に乗り出しました。周ちゃんの登下校途中の防犯カメラの映像を調べながら、メディアと連携して、紛失した人工内耳を捜す情報を拡散しました。また、担当の警察は自腹を切って300枚の遺失物捜索ポスターを印刷し、あちらこちらに貼り付けました。

 

男児の登下校途中の防犯カメラを子細にチェックする警察と関係者

 城西警察署は多くの警察を動員し、子供が通る可能性のある経路に沿って捜索を展開しました。またネット上のプラットフォーム「警察・住民ディスカッショングループ」で遺失物の公告を発表し、より多くの人々の関心を引き付けるよう努めました。そうした取り組みにより、短期間で人工内耳の捜索のニュースは町全体に広がり、多くの市民の参加を引き付けました。

 翌日、みんなの力が功を奏し、ある熱心な市民が、見つけた人工内耳の体外装置を周ちゃんが通う幼稚園に届けました。周ちゃんは聴力を取り戻すことができ、再び耳が聞こえるようになりました。

 人工内耳は電子装置で、手術によって内耳に移植された体内装置と、耳の外部に装着する体外装置の組み合わせで成り立っています。着用者、特に子供は体外装置を紛失しやすいです。一般的に、体外装置を失っても、頭皮の下に埋め込まれた体内装置を取り出す必要はありません。同じ型番の体外装置を再配置し、データを設定すればすぐに使用できます。(藍、榊原)

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