時速400キロ!世界最速の高速列車を取材

2024-04-15 13:19:35  CRI

 中国が保有している高速列車の世界最速記録が間もなく破られます。同じく中国が独自の知的財産権を持つCR450高速列車の登場で、従来の時速350キロの運行速度が時速400キロに引き上げられます。これに伴い、列車の緊急制動、安定した停車の難易度が飛躍的に高まります。中央広播電視総台(チャイナ・メディア・グループ/CMG)記者がこのほど、北京にあるCR450の重要システム実験室を独占取材しました。

CR450の試験走行

 中国国鉄集団(中国の国鉄)は今年1月、年内にCR450の試作車製造を完了し、型式試験を行うと明らかにしました。これは中国が3年前にスタートさせたCR450技術革新プロジェクトが今年、画期的な成果を上げることを意味します。一連の新素材、新技術の採用で、CR450のフル積載時の「車重」を500トン強から460トン余りに引き下げて「ダイエット」を実現すると同時に、牽引力は9600キロワットから1万1000キロワットに向上し、車重が軽くなる一方で、動力はさらに強くなりました。さらに、制動装置の絶え間ない性能向上により、列車を安定・確実に停車させられるようになります。始動、加速の反応時間が短くなり、これまでと同じ騒音や環境面の条件下では消費エネルギーが低くなるなど、いずれもCR450の優れた性能を示しています。

 2008年8月の中国初の高速鉄道路線開通以来、中国の高速鉄道は現在まで最速の運行速度、最長の運行距離を記録し、先進的な技術で世界をリードしている上、革新的な研究開発を続けています。復興号列車(中国国内で開発され、中国国内の高速鉄道路線で運用されている列車)には、現在三つの速度等級、CR400、CR300、CR200があり、数字はそれぞれの最高時速を示しています。持続運行時の時速はそれぞれ350、250、160キロで、それぞれ高速鉄道、快速鉄道、都市間鉄道に適用されます。CR450は、最速の安定時速が450キロ、持続運行時の時速が400キロです。北京から上海までは中国で最も混雑する鉄道路線の一つで、現在は最速で4時間以上かかりますが、CR450の運行開始後は所要時間が大幅に短縮され、北京から上海までは2時間半で到着できる見込みです。(Mou、坂下)


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