仁愛礁の現在の事態を招いた原因は「明確」=外交部

2024-04-11 17:38:31  CRI

 外交部の毛寧報道官は11日の定例記者会見で、フィリピンのマルコス大統領の南海関連発言についての記者からの質問に答えました。

 毛報道官は「まず、仁愛礁は中国南沙諸島の一部であることを強調したい。中国は仁愛礁を含む南沙諸島とその周辺海域に対して争う余地のない主権を有している」と述べ、「中国は一貫して、フィリピン側と対話と協議を通じて仁愛礁の現地情勢を管理し制御することに尽力してきた。仁愛礁を巡る現在の事態を招いた原因は明確だ」と表明しました。

 毛報道官は「フィリピン側が真に対話と意思疎通を通じて、仁愛礁の情勢を緩和したいのであれば、約束と合意を守り、挑発をやめねばならない」と述べた上で、仁愛礁の現状への対処方法について、中国には明確な立場があると以下の点を表明しました。

 第一に、フィリピンが仁愛礁に軍艦を派遣して長期にわたり「座礁」させていることは、中国の主権に対する侵害であり、「南海各方面行動宣言」、特に第5条の「無人島および岩礁で居住する行動を取らない」という定めに違反している。中国はフィリピン側に対して、仁愛礁を無人かつ無施設だった元来の姿に直ちに戻すことを求める。

 第二に、フィリピンは「座礁」した軍艦を回収するまでに、同艦の居住者に生活物資の補給を行う必要がある場合、中国は人道主義に基づいて、中国側への事前通報および現場の査察を経た上で、フィリピン側に補給輸送の実施を許可する用意がある。中国側はその全過程を監視する。

 第三に、フィリピンが大量の建材を軍艦に輸送して、固定施設や永久哨所を建設しようとするならば、中国は決してそれを受け入れず、あくまで中国の主権と「南海各方面行動宣言」の厳粛性を守るため、法と準則に基づいて断固として阻止する。(Yan、鈴木)

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