中国水利部が4月1日に増水期入り宣言

2024-04-02 13:59:35  CRI

 中国水利部は4月1日、中国は同日付けで本格的増水期に入ったと宣言しました。今年の増水は異常気候の影響を受けて全体としては干ばつと洪水が併発し、洪水の方がより深刻と見込まれるとのことです。

 中国の今年に入ってからの平均降水量は平年同期に近い61ミリでしたが、珠江水系の西江、北江、東江および長江流域中下流などの主要河川からの推量は平年同期より2~6割少ない状態です。

 水利部情報センターの侯愛中水文首席予報官は、今年の増水期には干ばつと洪水が併発し、洪水の方がより深刻だと説明しました。全国の七大河川のいずれもで、豪雨と洪水が程度に違いはあれ発生する恐れがあり、一部地域では一時的な干ばつに見舞われる恐れがあると予測されるとのことです。

 中国は地域が広く東西南北に大きく広がっており、地勢は西高東低なので、水資源の時空分布が極めて不均衡です。全体としては夏に増水、冬は干ばつが発生し、北部は水が不足し、南部は豊富という特徴があります。そのため、増水期は降水と河川の水量の特徴に基づいて定めらます。

 侯予報官によると、3日連続で累積雨量が50ミリ以上の雨域の面積が15万平方キロに達したり、もしくは水文ステーションで警戒水位を超えたりした場合に、その日に増水期に入ったと判断されます。ただし、増水期入りが4月1日より遅れた場合には、4月1日を増水期入りの日とします。増水期の終了日は各地でその年の増水状況に基づいて決められます。

 大河川による分類では、中国には7つの流域があります。各流域には降水と河川の水量により違いがあり、増水状況も大きく異なります。一般的に長江、珠江、太湖などの流域が南部エリア、黄河、淮河、海河、松花江、遼河などの流域が北部エリアとされ、南部エリアの増水期は一般的に4月~10月、北部エリアの増水期は一般的に6月~9月になります。(閣、鈴木)

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