北京
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中国の月探査プロジェクトの第4期ミッションで用いられる鵲橋2号中継衛星が20日午前8時31分、中国南部の海南省にある文昌宇宙発射場で長征8号遥3運搬ロケットにより打ち上げられました。鵲橋2号は予定の軌道に入り、打ち上げは成功しました。
鵲橋2号は中継通信衛星で、月を周回して月面探査機と地球との通信を維持するために主に用いられます。
鵲橋2号中継星の打ち上げは、長征8号が行った初めての地球から月周回軌道への投入でした。これまでの打ち上げでは、目標の軌道は地球から200キロから1000キロ余りまでの距離でしたが、今回の軌道の遠地点は42万キロに及びます。
長征8号シリーズ運搬ロケットは中国の重要な打ち上げを担ってきましたが、今後は商業目的の宇宙への打ち上げの主力にもなります。長征8号は今年下半期に初の商業目的の打ち上げを実施します。その後は高頻度で打ち上げを繰り返し、低軌道での大規模な衛星網の構築に貢献します。1回の打ち上げで1つの軌道面に乗せるすべての衛星を最終的な目標軌道に送る能力があるとのことです。(藍、鈴木)
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