两头婚

2024-03-19 16:39:22  CRI

两头婚(liǎng tóu hūn)男女平等婚

【意味】

 女性が男性の家に嫁ぐのでも、逆に男性が女性の家に婿(むこ)入りするのでもない、「男女平等」の結婚の在り方を指す言葉です。今までの冠婚葬祭のしきたりに囚われず、責任も権利も、2人平等、そして双方の実家も平等という新しい結婚観です。

 これまでは、やはり子供は男性側の苗字にするのが基本でした。「两头婚」では、二人の子どもを産み、ひとりは父方、もうひとりは母方の苗字を名乗るというのが一般的です。

「平等」というのは、言葉にも表れています。中国では、父方の両親と母方の両親の呼び方が違いますが、「两头婚」の家族では区別しないようになっています。

【社会背景】

 実は、「两头婚」はまったく新しい現象というわけではありません。古代中国には、「並家婚」と呼ばれる結婚の形があり、夫婦は嫁入りするのか、婿取りなのかといった形にかかわらず、それぞれが実家と共同生活をし、家庭の責任と義務を共に負っていました。

 このような結婚の形が成立するには、いくつかの条件があります。経済が発達していること、人口が密集していること、土地が狭くて希少な地域であることなどで、例えば江南地方のようなところです。

 江南の「江」は長江(揚子江)を表す言葉で、江南は長江下流部の地域となります。上海や杭州の一帯で、昔から裕福な地域として知られています。

 「两头婚」は、ここ二三年で話題になってきた言葉なんですが、最初に出てきたのは江南地方だと言われています。

 「两头婚」について、賛成する声もあれば、反対の意見もあります。

<賛成の声>

 結納金や嫁入り道具が必要ないため、男女ともに経済的な負担が減る。

 どちらの家庭にも跡継ぎができる。お正月もどちらの家で過ごすかで口論することもなくなる。

 子供を2人以上産むことになり、高齢化の緩和につながる。

<反対者の意見>

 親が自分の苗字を名乗る子をえこひいきしてしまうのではないか

 子どもが別々の家で暮らす場合、兄弟や家族のアイデンティティーはどうなるのか。

 若夫婦が実家に依存することになり、独立意識や責任感の欠如につながるのではないか。

 共同債務などの問題は、どう解決するのか。

【使い方】

火遍全网的“两头婚”,为何兴起在江浙一带?

(ネットで話題の「男女平等婚」 なぜ江南地方に出現するのか)

这些年轻人因何选择“两头婚”

(これらの若者はなぜ「男女平等婚」を選ぶのか)

“两头婚”婚姻模式引关注研究者:因传宗接代观念

(「男女平等婚」モデルが注目される 研究者は跡継ぎ問題が原因と語る)

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