北京
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34歳の李さんはこのほど、山東省からはるばる四川省に来て、ついに会ったことのない実の両親に会いました。
この若者は養父の臨終前に初めて自分の身の上の謎を知りました。養父は臨終の間際に、自分が生みの親ではないことを明かし、李さんが生みの親を見つけることを望んでいると言いました。李さんはこのことに衝撃を受け、悲しむと同時に、自分のルーツを探そうという願望に燃えました。
警察の助けで再会した親子
李さんは四川省に血のつながった親族がいるかもしれないと知り、「自分は誘拐された子どもで、家は四川省綿陽市にあるかもしれない。実の両親を見つけて親孝行したい」と公安局に助けを求めました。
これを受けて、綿陽市公安局は直ちに関連調査を開始し、李さんの生体サンプルを採取し、速やかに検査してバイオバンクに入れましたが、DNA型ブラインドテストで何らの結果も得ることができませんでした。その後、刑事チーム誘拐担当オフィスとDNA実験室は、子ども探しに関して提供された情報に基づいてサンプル分析を行った結果、綿陽市ではなく、瀘州市合江県の蔣さんという家族に関連があることが判明しました。警察はその後合江県に入り、1カ月をかけて村で調査したところ、同県白米鎮に住む蔣さんが李さんの実父の可能性があると確定しました。
さらに調べたところ、蔣さんと馮さんの夫婦は共に合江県の出身で、2人の間に4人の子どもがいました。1986年に家庭内トラブルのため、馮さんはおなかにいる末っ子を抱えながら家出し、重慶駅で人にだまされて山東省に誘拐されました。末っ子の李さんが山東省で生まれて間もなく、馮さんは隙を狙って四川省に逃げ帰りました。
綿陽市警察は2021年12月初め、蔣さんと馮さん夫婦の生体サンプルを採取して、李さんとの親子関係の確認に成功しました。この時、母親の馮さんはすでに70歳を超えていて、30年ぶりにわが子との再会を果たしました。(閣、榊原)
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