中国で女子トイレに10秒間「迷い込んだ」男性職員が即刻解雇

2024-03-07 14:56:16  CRI

 中国南部の広東省中山市で最近、ある会社の男性職員が間違って女子トイレに入りました。会社側は当日中に、規則に対する厳重違反を理由に、その男性職員の労働契約を解除しました。男性側は会社の決定を不服として裁判に訴えました。

一般の女子トイレ

 この男性は中山市内の玩具製造会社に勤めており、双方は労働契約を交わしていました。契約書規則第4条は「従業員が工場内で賭博、悪口、けんか、理不尽な行動をした場合、会社は警察部門に通報して解雇する」と定めています。男性は同規則を確認して署名しました。

 男性は女子トイレに入ってから約10秒後に出て、男子トイレに入りました。女子トイレには当時、女性職員がいました。会社は当日中に男性に処分通知書を送り、女子トイレに入ったことは会社規則第4条の違反として解雇しました。

 男性は「その日は下痢をして、女子トイレにうっかり迷い込んだが、10秒以内に気づき、すぐに男子トイレに入り直した。会社側が規則違反と認定し、労働契約を解除したことは違法だ」と主張しました。

 その後、男性は労働仲裁を申請し、違法に労働契約を解除されたとして会社に賠償金4万5900元(約95万円)と、30日前に書面で通知しなかったことで発生する解雇予告手当2700元(約5万6000円)の支払いを求めました。しかし労働仲裁は男性の訴えを却下しました。男性は不服として裁判を起こしました。

 裁判所は審理の結果、「会社からの処分通知書の『処分決定を受ける』との欄に同意を選択して署名している。男性側にはそれに相反する証拠がないため、会社の解雇は合法だ。男性が、会社が違法に労働契約を解除しことを理由として賠償金の支払いを受けることを支持しない」との判決を言い渡しました。(藍、鈴木)

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