中国、初の長期介護士国家職業基準を発表

　人力資源社会保障部と国家医療保障局はこのほど、健康介護士（長期介護士）の国家職業基準を発表しました。これは中国初の長期介護士国家職業基準で、職業技能レベル、職業訓練の要件、職業倫理などを規範化しています。

　同基準では、年齢が満16歳以上で、長期的な介護に興味があれば誰でも申請が可能で、性別や学歴の条件はないことを明確にしています。

　長期介護士は長期介護制度の発展に対応して新たな職種として設立され、基本的な生活の世話および介護知識、技能を使って、家庭、社区（コミュニティー）、高齢者福祉施設、医療機関などの場所において、長期介護保険待遇の適用者などの人々に基本的な生活介護およびそれと密接に関連した医療看護、機能維持、心理ケアなどのサービスを提供する従業員を指します。

　現在、中国の49の長期介護保険制度試行都市で保険加入者は約1億8000万人おり、累計235万人以上が長期介護保険の適用を受けており、サービスを提供する指定介護施設は約8000カ所、介護スタッフは30万人近くに達しています。（ヒガシ、坂下）