中国 福島原発汚染水の海洋放出への国際監督を強化すべきと主張

2024-03-05 10:44:48  CRI

 国際原子力機関(IAEA)の定例理事会が4日、ウィーン国際センターで始まりました。中国の李松IAEA常駐代表は会議で発言し、福島放射能汚染水の海洋放出に関する中国側の原則的立場を説明し、日本に対する国際監督を強化すべきとの見解を強調しました。

 李代表は、「日本は近隣諸国の反対や国際社会の懸念を顧みず、すでに2.3万トンを超える放射能汚染水を無断で海洋に放出しており、先週には4回目の海洋放出を開始した。日本ほど周りの反対を押し切ってまでこのような形で放射能汚染のリスクを世界に押しつけた国はこれまでになかった」と述べました。

 また、「中国の立場は一貫して明確であり、日本側の海洋放出に断固反対し、海洋放出をやめるよう強く促している」と改めて強調した上で、「最近の能登半島地震による原子力発電所への影響、福島第一原子力発電所で作業員が放射性物質を含む廃液を浴びるトラブルや浄化装置からの汚染水漏れなどの問題は中国と国際社会の深刻な懸念を裏付け、日本に対する国際監督の強化が必要であることを十分に物語っている」と述べました。

 李代表は、「福島の放射能汚染水の海洋放出は科学的な問題であると同時に、態度の問題でもある。中国は今後も引き続き各方面と意思疎通と協力を強め、対日モニタリングを支持し、これに積極的に参加し、対日国際監督を絶えず強化し、各国の人々にきれいで安全な海を返したい」との考えを示しました。(ZHL、藤井)

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