やけどした姉弟の皮膚移植のために親族5人が頭皮提供

2024-03-05 14:04:57  CRI

 中国東部の山東省臨沂市蘭山区の住宅でこのほど火災が発生し、就寝していた一家の6歳の女児と4歳の男児が大やけどをしました。皮膚移植を受ける姉弟のために、母親とその姉妹4人が頭皮を提供することになりました。手術に備えて丸刈りにした5人の写真が、ネット上で大きな注目を集めています。5人はネットユーザーから「世界で最も美しい5輪の金色の花」と呼ばれています。

 子ども2人は重度のやけどのほか、一酸化炭素中毒で昏睡状態に陥り、母親も子どもの救出中に腕にやけどを負いました。子どもの治療費はすでに80万元(約1670万円)を超えています。

このニュースはネット上で注目を集め、あるショート動画共有サイトでは数万人が「いいね」やコメントを付けており、治療費を寄付したいという声も多数挙がっています。

 医師によると、人体の頭皮は再生率が高く、成人の場合は手術後10日ほどで再生します。頭皮を提供するために、母親とその姉妹たちは一緒に頭を剃りました。


丸刈りにした母親とその姉妹たち

 皮膚移植は技術的に成熟した手術ではありますが、ドナーには一定のリスクと苦痛が伴います。姉妹のうちの1人は、おいとめいに頭皮を提供することについて、「坊主頭にする日が来るなんて考えもしなかったが、2人を救うためならどうなってもいい」と話しました。

 これについて、あるネットユーザーは「このような私心の無い家族愛が好き。家族は思い合い、支え合うものだ。このような家庭に生まれて、子どもは幸せを感じ、助け合う喜びを知る。家族の愛情を受けて育てば、大人になって感謝と報いを知り、私心なく人助けができるようになる」と書き込みました。

 報道によると、現在、女児は1回目の皮膚移植を終えましたが、男児はまだ意識不明のままです。皮膚を提供した5人は手術後の回復中とのことです。(ミン・イヒョウ、藤井)

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