ピンクでバラの形の「芸術エアコン」 ネットで批判続出

2024-03-04 13:40:39  CRI

グリー製のピンク色・バラ形のエアコン

 中国では、大手家電メーカーの格力電器(グリー)が1月に発売したピンク色でバラの形をあしらったエアコンについて、ネット上で議論が発生しました。「1990年代の審美感だ」「醜くてダサい」などの批判が出ています。グリーの董明珠代表取締役兼総裁は3日、中国中央電視台(中国中央テレビ、CCTV)の「対話」という番組に出演して、この話題について「『バラエアコン』は、家電が家庭生活に溶け込むという理念でデザインされた。私に『ダサい』とツッコミを入れる人も多いが、これは様々な人がそれぞれの立場で評価するからだ。私の目標は、絶えず革新して、エアコンを家庭における芸術品にすることだ」と述べました。

 グリーはSNSなどでの物議を受けて、「董明珠代表取締役はバラで皆さんへの愛を伝え、このエアコンをコレクションに値する芸術品にすると表明しました。私どもは、この目標に向けて努力を続けます」と表明しました。グリーによると、このバラエアコンは3回のモデルチェンジと4回の改良を経て、外観を入念にデザインしてバラの生き生きとした形に近づけたとのことです。董総裁はバラエアコンを、新婚家庭向けの商品であり、金婚や銀婚の際にも使用できると説明しました。このバラエアコンについては、最も安価なモデルも1万元(約20万円)以上であるなどで、価格も注目されています。

 一部のネットユーザーは「エアコンの置く場所と機能について言えば、家庭内の家具全体の雰囲気に相応しいもので、脇役として補充する役割を果たすべきだ。こんなに単純かつ粗暴な誇張された色と形のデザインでは、家具全体の調和を壊してしまう」「エアコンを芸術品にする必要はない。扱うことが難しくなる。外観をよくする暇があるぐらいならばその時間を、小型軽量化や大風力で省エネ化にすることに使うべきだ」といった意見を投稿しています。(任春生、鈴木)

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