中国の若者の7割 AIが表現能力を退化させると懸念

2024-02-27 15:43:31  CRI

 中国の無料アンケートプラットフォーム・問巻網(wenjuan.com)がこのほど1333人の若者を対象に行った調査によると、回答者の73.5%がAIツールの普及により個人の表現能力が低下することを懸念しており、そのうち20.9%の回答者が非常に懸念していると答えました。

 現在、AI分野の変化は日進月歩で、文字生成、画像拡張、ビデオ制作などはいずれもAIツールの助けを借りて完結することができます。また、資料調べや計画の立案、レポート作成も、指先を動かすだけで、「ワンクリック」で実現できます。しかし、AIツールは人々の仕事と生活に便利さをもたらすと同時に、いくつかの課題ももたらしています。

 調査によると、AI時代の到来に伴い、回答者の85.6%が独立した思考と自己表現能力を持つことがより重要になってくると考えています。さらに分析すると、こうした見方をする回答者は、1980年代以降に生まれた人では全体の92.7%を占め、2000年代以降に生まれた人では90.4%を占めることが分かりました。

 ある回答者は、新しい技術は、生活様式、考え方など、従来の仕事や生活に一定の衝撃を与え、極端な場合には表現方法に変化をもたらすとみています。技術の更新と反復に伴い、AIツールはますます普及していきますが、身近な人とコミュニケーションを図るのではなく、AIツールに答えを求めることに慣れてしまうと、個人の表現方法や表現能力に影響を与え、表現することをより苦にするようになる可能性があることが指摘されています。

 今回の調査の回答者を年齢別に見ると、2000年以降に生まれた人が14.1%、1995年以降に生まれた人が21.0%、1990年代以降に生まれた人が40.7%、1985年以降に生まれた人が14.9%、1980年以降に生まれた人が9.3%でした。(閣、坂下)

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