牛の背骨を拳で折る 元宵節に内蒙古で伝統競技大会

2024-02-25 16:25:02  CRI


出場者は民族衣装で登場

 中国の伝統的な祝日・元宵節(旧正月15日、今年は2月24日)を伝統競技で祝おうと、北東部の内蒙古自治区呼倫貝爾(フルンボイル)市鄂温克(エベンキ)族自治旗では、同自治区の伝統競技「牛の背骨を拳の一撃で折る」大会が行われました。


試合中のフスラーさん

 この競技は北方の遊牧民の遊びから生まれたもので、片手に持った1本の牛の背骨を、反対の手の拳を打ち付けて折るという競技です。フルンボイル市内や周辺の各村では、一年を通じてこの競技の大会が行われています。


用意された牛の背骨(抽選のために番号が付けられている)

 24日に行われた大会には、達斡爾(ダフール)族、蒙古族、鄂温克(エベンキ)族など現地の各民族から48人が参加しました。1人ずつ挑戦し、骨を折れた選手だけが次のラウンドへ勝ち進みます。今大会のために用意された骨は計600本で、太さや硬さに多少の違いがあるため、使用する骨はラウンドごとに抽選で選ばれます。最終的には15ラウンド、3時間にわたる接戦を経て勝者が決まりました。上位8人には最大3000元(約6万3000円)の賞金が授与されました。


優勝のトロフィーと賞金パネルを手にするフスラーさん

 優勝したエベンキ族のフスラーさんは、「こうした大会には3年ほど前から参加している。10回以上出場して、そのうち半分で優勝した。今日は優勝するまでに19本の骨を打った。この競技は力だけの勝負ではなく、打つ部位や角度を選ぶにもコツがあるので楽しい」と話しました。(文と写真:斉鵬、校正:梅田謙)

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