中国 新たなパンダ保護研究の国際協力を始動

2024-02-22 19:51:36  CRI

 中国野生動物保護協会はこのほど、スペインのマドリード動物園及び米サンディエゴ動物園と、パンダの保護をめぐる新たな国際協力の展開について合意し、協力協定を締結しました。また、米ワシントン国立動物園やオーストリアのシェーンブルン動物園とも新たな協力について協議を進めているとのことです。

 スペイン、米国、オーストリアはいずれも比較的早く、パンダの保護研究で中国との協力に着手した国です。この3カ国では、これまでに累計28頭のパンダの赤ちゃんの出生と育成に成功しました。

 新たな共同研究では、パンダの疾病対策や生息地と野生個体群の保護を実施し、調査や観察能力を高め、中国パンダ国家公園の建設を後押しすることや、国際的な学術交流プラットフォームを構築し、象徴種や、さらに餌の量など一定条件が満たされる広い生息地を必要とするアンブレラ種と呼ばれる種の保護をめぐる協力と交流を促進すること、中国と海外の民間交流を推進し、国民の友情を増進させることに特に注力します。

 中国野生動物保護協会の関係者によると、「パンダが海外で元気かつ安全に暮らすことを確保することが、国際協力の最も重要な前提であり基礎でもある」との考えにより、2024年には海外で飼育されているパンダに対する日常的な健康の観察と健康診断を強化し、健康状態が不安定なパンダに対しては、中国の専門家が治療を施し、パンダの繁殖や子育て、病気の治療などに対し、中国の専門家は技術指導と支援を全力で提供していく方針です。

 パンダは中国の国宝であり、世界各国の人々にこよなく愛されています。中国は1990年代以降、前後して20カ国の26機関とパンダ保護の協力を展開し、41回の出産で、累計68頭の赤ちゃんパンダの育成に成功しました。(ZHL、鈴木)

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