オープンベータ版公開前に「Sora」の解説動画・記事が中国のプラットフォームで多数配信

2024-02-21 13:53:53  CRI

 

 米ベンチャー企業「OpenAI(オープンAI)」が17日にテキストから動画を作成する生成AI「Sora」を発表してからわずか数日で、中国のオンラインプラットフォーム上では早速「Sora」の活用方法に関する解説動画や解説記事が多く配信されています。

 大規模言語モデルのプログラミングを行っているある企業のスタッフによると、「Sora」が発表されてわずか2日で、「Sora」による動画生成方法や、キーワードの書き方を解説する動画や記事が既に1万部以上売り上げており、総売上高は100万元(約2000万円)を超えたとみられています。

 一方、オープンAIの公式サイトによると、「Sora」はまだ完全には公開されておらず、現在は一部のビジュアルアーティスト、デザイナー、映画制作者、自社スタッフなどにしかアクセス権が与えられておらず、現在一般の人が見られる「Sora」による生成動画は、基本的にこれら関係者の手によるものだということです。

 「Sora」のテスト用アカウントの取得にはハードルが設けられている上、使い方においても、ChatGPTなどの大規模言語モデル(LLM)と同様、動画を生成するためにキーワードを与える必要があり、LLMが理解できるキーワードをどのようにして正確に書き出し、生成される動画作品を理想に近い状態にチューニングしていくかは、かなり難易度の高い作業だと見られています。

 一方、現在、中国国内のナレッジプラットフォーム上には既に「Sora」関連の有料カリキュラムが多く配信されており、中にはわずか99元で利用できるものもあります。また、中国のSNS上にも「Sora」の登録や使い方を指導する無料のチュートリアルも多数登場しています。2023年の年初にChatGPTが突如公開された時と同様、ティーチングコース以外にもアカウントや招待コードを売り出している利用者も出ています。

 「Sora」のオープンベータ版公開後は、AIによる脚本制作や、「Sora」のeコマースプロモーション動画制作といった新しい職業も続々と登場するだろうと見られています。(Yan、坂下)

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