盲導犬ジェニーに別れ ありがとう!

2024-02-21 14:08:27  CRI

 中国初の目の不自由な女性ピアノ調律師である陳燕さんは19日、SNSに盲導犬ジェニーを偲ぶ投稿をアップしました。「いってらっしゃい」「恋しく思っている限り、別れにはならない」。8年間連れ添った盲導犬のジェニーが1月30日、引き取られた先の里親の家で15歳で亡くなったのです。

ジェニーに伴われて調律の作業を行う陳さん

 ジェニーは中国で18頭目、北京では5頭目となる盲導犬で、中国大連盲導犬訓練基地で訓練を受けた後、2011年4月から、目の不自由な調律師である陳さんの目を務めていました。

 当時、盲導犬の公共の場への立ち入りは至る所で拒まれていましたが、今では地下鉄や飛行機、銀行にまで入ることができるようになりました。ジェニーと陳さんは、中国の社会に盲導犬が徐々に受け入れられていく過程を目の当たりにし、盲導犬の公共の場への進出を後押しするために重要な貢献をしてきたのです。

ジェニーと共に学校を訪れ盲導犬について語る陳さん

引退する前、最後に陳さんを列車に導くジェニー

 陳さんは、「共に過ごした8年間、ジェニーに伴われて全国各地の学校や企業に行き、励ましの講演をしました。ジェニーのおかげで、銀行業協会は各大手銀行と共同で、全国の銀行の営業所への盲導犬の立ち入りを認めてくれました」と振り返りました。陳さんがさらに励まされたのは、目の不自由な人でも、盲導犬を連れて駅に入り、地下鉄や列車に乗ることができるようになったことです。

 10歳半になったジェニーは2018年に大連盲導犬訓練基地を引退し、大連の里親家庭に引き取られて幸せな「定年」生活を送っていました。ジェニーが引退した後の5年間、ジェニーが亡くなるまで、陳さんはしばしば様子を見に大連を訪れていました。(雲、坂下)

KANKAN特集

ラジオ番組
KANKAN特集