ロブスターとザリガニ 辰年の人気者に

2024-02-21 11:17:11  CRI

 辰(たつ)年の今年、中国では「竜」に関連した食べ物、中でも「竜蝦(ロブスター)」と「小竜蝦(ザリガニ)」が注目されています。 

 中国東部の江西省九江市江益鎮南湖村にあるロブスター養殖基地の責任者、余金華さんにとって今年は多忙な1年になりそうです。旧正月の3日(今年は2月12日)から毎日、養殖池に来て籠を投入し、数十斤(1斤=500グラム)のロブスターを引き上げています。相場が良い時は1斤100元(約2080円)で売れるということです。「ほら、籠の中のロブスターは赤くて太っているでしょう。私たちは早めに出荷しているので、希少価値が高く、価格も何倍にもなっています」とほほ笑みなながら話す余さん。  

引き上げられたばかりのロブスターを手にする余金華さん

 ロブスターは、全身真っ赤で大きなはさみがあり、色や形を問わず、中国人に愛されています。特に辰年は、開運を願って食べたいものです。 

 余さんは2014年にロブスターの養殖を始めました。農家20世帯の雇用と増収を後押ししただけでなく、村全体のために年間39万元(約811万円)の賃料収入も創出しています。また養殖業者27軒をロブスター養殖に参加するよう誘い、養殖面積も徐々に3000ムー(約200ヘクタール)余りに拡大しました。 

 余さんによりますと、新年の抱負は、「引き続き水産基地を整備し、ザリガニの養殖をより多くの人に働き掛け、農村振興に貢献する」ことです。 

 ザリガニは日本ではほとんど食べられませんが、中国人は好んで食べます。花椒と唐辛子による「麻辣味」が一般的で、香りが良いです。特に辰年の今年は、ロブスターもザリガニも供給が需要に追いつかなくなるとみられます。(閣、柳川) 

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