中国の大学生が相次いで母校に寄付し奨学金を設立

2024-02-06 13:55:12  CRI

中国東北部にある大連海事大学

 中国東北部の大連海事大学の学生、李嘉樹さんは1年前、自身が得た奨学金を母校の丁香李小学校に寄付して、奨学金制度を設立しました。このことがネット上で注目され、当時李嘉樹さんは「より多くの学生にこの活動に参加してもらい、受け継いでいきたい」と語っていました。

 それから1年後、李嘉樹さんの願い通り、新疆農業大学の学生である王世昭さんがこの活動を受け継ぎました。王世昭さんはネットで李嘉樹さんらの大学生が自分の奨学金を寄付したことを知り、自分が受け取った奨学金5000元(約10万円)を寄付することを決めました。

 王世昭さんは、母校の小学校(河南省鶴壁市浚県にある王荘鎮新寨中心校)に「浚県大学生連盟」の名義で5000元分の図書を寄贈し、「浚県大学生連盟図書コーナー」を設立しました。

 王さんは、「子どもの頃に通っていた学校は厳しい状況にあったので、今年はこのお金で小学校のために少しでも貢献したいと思っていた。私が初めて教科書以外の本を読む機会に巡り会ったのは、担任の先生が企画した本の交換会で、児童各自が家から持ち寄った教科書以外の本をお互いに借りて読むという図書交換イベントだったことを覚えている。そのとき初めて読んだのが『グリム童話』だった。当時はまだ幼かったが、その本を読んで初めて、世界はこんなに大きく、文字にはこんなに不思議な力があるのだと知った。小さい頃から本を読んで外の世界を知れば、生徒たちの心に知識で運命を変える種を植えることができ、この学校に通う後輩たちが、ここで学ぶ力を感じる機会を持ってくれるよう願っている」と述べました。(hj、坂下)

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