9基の衛星が「相乗り」で宇宙へ!「捷竜3号」ロケット、打ち上げ成功

2024-02-05 17:18:38  CRI

 

初の外国衛星の搭載・打ち上げを請け負った「捷竜3号」ロケット

 中国の太原衛星発射センターは北京時間3日午前11時6分、広東省陽江付近の海域で「捷竜3号」打上げ用ロケットにより、「DRO-L」衛星、「智星2号A星」、「東方慧眼高分01星」など9基の衛星打ち上げに成功し、衛星は順調に予定の軌道に乗りました。今回のミッションは、「捷竜3号」打上げ用ロケットの3回目の飛行となります。今回の打ち上げでは、「捷竜3号」ロケットが初めて外国の衛星を搭載して実施されました。

 「捷竜3号」は1型4段固体ロケットで、海上、陸上のいずれからも打ち上げが可能で、1.5トンの宇宙船を500キロの太陽同期軌道に投入することができます。今回打ち上げられたエジプトの「NEXSAT-1星」は、「捷竜3号」ロケットが打ち上げた初の外国衛星です。

 今回の打ち上げは中国にとって10回目の海上からの打ち上げで、これまでに海上からの打ち上げにより、57基の衛星を宇宙に送り込みました。海上打ち上げに関連して、現地には既に衛星やロケットの製造、衛星応用、ハイエンド関連など多くの分野をカバーする21の産業プロジェクトが集積しています。

 今回「相乗り」で打ち上げられた衛星は数が多く、機能もそれぞれ異なるため、さまざまな産業での利用が可能です。今回の打ち上げには「煙台2号」など9基の衛星が搭載されました。中でも「煙台2号」は高解像度リモートセンシング衛星で、宇宙から地球をイメージングでき、衛星上のミッションの自主計画、衛星上の画像スマート処理などの能力を備えており、将来的にスマート農業、環境モニタリング、緊急管理、エネルギー管理、交通運輸などの分野に応用が可能です。一緒に「相乗り」したものとしては「星時代-18星」があります。これは通信・リモートセンシング・AIを一体化した新型衛星で、高解像度カメラなどの設備を搭載しており、軌道上に投入された後、多くの技術検証を行います。(非、坂下)

 


KANKAN特集

ラジオ番組
KANKAN特集