中国の越境電子商取引が活況 オンラインサービス消費が顕著な伸び

　デジタル消費の新業態として、オンラインサービス消費は2023年に品質向上、体験重視、融合化という発展の特徴を示し、中でもオンラインエンターテインメントなどの売り上げはオンライン小売売上高の成長に23.5%貢献しました。全国のライブコマース電子商取引の売上高は前年比60.6%増の1兆9800億元（約39兆円）に達しました。

　消費者は昨年、大量の現物商品だけでなく、個性的で体験的なさまざまなサービスをネットで購入し、オンラインエンターテインメント、オンラインヘルスケア、オンラインツアーなどサービス消費の新たなタイプの新業態が迅速に成長し、サービス消費を成長させる新たな潜在力が解放されました。昨年全体で中国のオンラインエンターテインメントの消費需要は前年比で102.2%の急増を示しました。

　2023年の越境電子商取引は中国の対外貿易分野の大きなハイライトとなりました。スポーツ・エンターテインメント類商品の登山3点セット（登山用服・かばん・靴）、スキー装備、電動自転車などが人気の輸出商品となっています。2023年の中国の越境電子商取引の貿易総額は前年比15.6%増の2兆3800億元（約47兆円）で、うち輸出は19.6%増の1兆8300億元（約36兆円）でした。現在、中国の越境電子商取引販売ネットワークは世界220余りの国と地域をカバーし、越境電子商取引に従事する独立したプラットフォームは20万個を超えています。（Mou、榊原）