産褥ヘルパー、トラック運転手、出前配達員などの収入がブルーカラー収入ランキングの上位に 中国

2024-01-29 12:10:34  CRI

 

産褥ヘルパー、トラック運転手、出前配達員などの収入がブルーカラー収入ランキングのトップスリーにランクイン

 中国新就業形態研究センターがこのほど発表した「2023中国ブルーカラー就業研究報告」によると、ブルーカラーに従事する人々の2023年の平均月収は2022年からほぼ横ばいの6043元(約12万4738円)で、産褥ヘルパー、トラック運転手、出前配達員などの職業がブルーカラー収入ランキングの上位につけており、それぞれ8824元(約18万2142円)、7641元(約15万7723円)、6803元(約14万0425円)だったことがわかりました。中国の経済産業構造のアップグレードと調整にともない、ブルーカラーのスキルアップの傾向が強まり、平均月収でもホワイトカラーとの格差が縮まり続けています。

 都市の発展レベルの違いにより、職業収入には地域差がありますが、新たな就業形態はブルーカラー層の収入レベルをある程度向上させました。例えば、出前配達員の収入は中国の中型都市では依然として強い競争力を持っています。また、産業構造の継続的な調整に従い、第三次産業のブルーカラー賃金水準は徐々に上昇しています。第二次産業では、建築業の臨時雇い、一般労働者など伝統的なブルーカラーの収入は中レベルの水準にあります。

 同報告書によりますと、ブルーカラーの職業価値に対する社会の認識と職業選択に対する個人のニーズの多様化により、ブルーカラー職の魅力と競争力は過去10年で大幅に向上しました。ブルーカラーの平均月収は著しく上昇し、2012年の2684元(約5万5402円)から2023年には6043元(約12万4738円)まで増えて2.26倍となっており、ホワイトカラーの平均月給と比べても、両者の差が徐々に縮小しています。

 首都経済貿易大学労働経済学部の准教授でもある中国新就業形態研究センター主任の張成剛氏は、「デジタル経済は新たな業態、新たな就業モデルを生み出し、ブルーカラーに新たな発展の機会をもたらしている。特に出前配達員に代表される新たな就業形態はブルーカラーグループ内での職業移動と発展を加速させていると述べました。(任春生、坂下)

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