2024年に結婚すべきではない? 迷信に民政部がコメント

2024-01-28 17:03:22  CRI

 春節(旧正月、今年は2月10日)が近づき、中国の人々の間では「旧暦2024年は寡婦(未亡人)の年であり、結婚には適していない」という考え方が話題になっています。これについて民政部社会事務局がコメントを発表し、迷信であると指摘しています。

 中国の旧暦において立春が無い年を、民間では「無春年」または「寡年」と呼びます。そして、「寡年」の「寡」が寡婦(未亡人)を連想することから、「寡婦年」と呼ぶ人もいます。

 中国天文学会会員である天津市天文学会の楊婧理事は、「中国では古来より、1年を24の節気に分けて考えてきた(立春も節気の一つ)。これは、太陽を周回する地球の位置に基づいている。新暦では節気に対応する日付は基本的に固定されているが、旧暦では節気に対応する日付は年によって変わる」と説明しました。

 春節(旧正月)は、新暦の日付では年によって変わり、最も早ければ1月21日に、最も遅い場合は2月20日になります。そして、立春は新暦の日付で2月4日前後です。そのため、新暦での春節の日付によっては、旧暦で見た場合に立春が前の年にずれ込み、立春が無い年や、2回ある年も出てきます。

 専門家は、「無春年」は旧暦と新暦の日付のずれから起きるものであり、この年に結婚すべきでないとする説には科学的根拠は何も無いと指摘しています。(Mou、謙)

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