秦始皇帝陵博物院院長 考古学的重大発見を披露

2024-01-25 16:00:39  CRI

 中国西部・陝西省西安市の秦始皇帝陵博物院の李崗院長は24日、記者会見で重要な考古学的発見を発表しました。それによると、秦の始皇帝陵で現在発掘中の1号墓は、現在最も高い等級で最も完全に保存されているものとして知られている秦代貴族の墓で、墓からは、金舞袖俑、金銀ラクダ、玉璧などの重要文化財が出土し、それに現在考古学的に発見されているものの中で唯一の四輪一轅(ながえ)の車という重要な遺物が発見されたということです。

 うち、1対の金銀のラクダは、長さ5.5センチ、高さ5センチ、幅1.5センチで、これは単一のラクダのイメージとして発見された最古のものであり、中国と西側の文化交流の検討における重要な実物材料になると見込まれます。

 また金舞袖俑は、幅8センチ、高さ7.5センチで、笑顔を浮かべ、生き生きとしたイメージを持つ極めて優れた芸術作品です。造形の異なるこれら金属器物のイメージの多くは初めて世に出るもので、小さいサイズの音楽舞踊百戯(雑技)俑と動物の塑像などの組み合わせ形式で副葬するのが発見されたのは今回が初めてで、兵馬俑の芸術スタイルと似通い、秦代の極めて高い芸術レベルを表すものだとみられます。(Mou、野谷)

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