世界初!AIMS望遠鏡が太陽磁場測定の難題を突破

2024-01-25 13:42:26  CRI

 中国西部に位置する青海冷湖天文観測基地によりますと、世界初の太陽磁場の正確な測定に用いる中赤外線観測システム(AIMS望遠鏡)はこれまでに、ベクトル磁場の測定精度を1段階向上させるという中核的な科学目標を達成し、太陽磁場の「間接測定」から「直接測定」への飛躍を実現しました。

 

 AIMS望遠鏡は、国家自然科学基金委員会が支援する重大計器特別プロジェクト(政府官庁が推薦)で、平均海抜約4000メートルの青海省海西モンゴル族チベット族自治州茫崖市冷湖鎮賽什騰山Dプラットフォームに設置されています。 

 望遠鏡の技術指標は、5カ月余りにわたる前期調整観測を経て、任務書の要求を満たし、検証準備段階に入りました。 

 中国科学院国家天文台懐柔太陽観測基地の王東光総技師によりますと、AIMS望遠鏡は初めて10ガウスを超える精度で太陽ベクトル磁場の正確な測定を行ったことが科学データの分析で分かりました。このことは、AIMS望遠鏡が超狭帯域フーリエ分光計を利用して、中赤外帯域で直接ゼーマン分裂幅を測定して太陽磁場の強度を計り知るという期待された目標を達成し、太陽磁場測定の百年の歴史におけるボトルネックを突破し、太陽磁場の「間接測定」から「直接測定」への飛躍を実現したことを意味します。(Mou、柳川) 

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