中国海南島で座礁し救助された500キロ超のクジラが日に日に回復

2024-01-23 16:17:48  CRI

 

三亜市海棠湾沖で負傷し座礁したコビレゴンドウ

 重さが500キロ以上あるクジラのコビレゴンドウが負傷して3日午前、中国南部の海南島三亜市の海棠湾沖合で座礁しました。体の数カ所に重い外傷があるため、直接海に戻されず、三亜海昌生物保育センターに送られ、治療を受けています。ボランティアからは救助された海棠湾にちなんで「海棠」と名付けられました。

 この「海棠」は大人の雄のコビレゴンドウで、体長は約3.6メートル、体重は500キロ以上、ハクジラ亜目に属し、鋭い歯を持っています。この海棠に治療に協力してもらうことは難しく、治療を始めた最初の頃、ボランティアがかまれるほどでした。センターのスタッフは体を拭くという方法で接触をおこない、ようやくその警戒をなくしました。今ではスタッフから離れられなくなり、食べ物を欲しがる時は呼吸して水を吸い込み、スタッフに水を吹き出して求めます。今は大好物のイルカの量さえ確保されれば、比較的速く治療に協力します。

 救助活動に参加したブルーリボン海洋保護協会の蒲氷梅秘書長によると、最初、海棠は肺感染で潜水できず、横倒し状態で水が呼吸孔に吸い込まれるのを防ぐため、潜水士が24時間交代で持ち上げて看護することが必要でした。この救助活動のため潜水士を緊急募集したところ、意外にも100人以上のボランティアが積極的に申し込みました。地方からわざわざ駆け付けたカメラマンもいれば、退勤したばかりのパイロットもいます。全員が無償で参加しています。

 おかげで、「海棠」の健康状態は日に日に回復しています。血液サンプル検査の結果、現在は屋外で飼育される条件を備えています。同センターは「海棠」を屋外プールに移し、その健康状態に応じて海に戻す時期の見通しを立てる計画です。(朱、野谷)

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