「3820」戦略プロジェクトの啓示 「人民を中心とする」発展思想が終始一貫

2024-01-23 11:01:03  CRI

 1992年、当時福建省福州市の党委員会書記だった習近平氏は、自らが中心になって作成した「福州市20年経済社会発展戦略構想」、すなわち「3820」戦略プロジェクトで、都市建設や環境保護、文化、教育などについて特別な計画を立てました。その中身は「人民を中心とする」発展思想が終始一貫していました。 

 1990年代初め、鄭和鑑さん一家三代は、閩江沿いで船上生活していました。1991年3月、当時福州市の党委員会書記だった習氏は調査研究でそうした状況を発見すると、すぐにその場で会議を開き、船上生活者の陸上への引っ越し問題の解決に取り組みました。わずか10カ月の間に船上生活をしていた104世帯が紅星新村に引っ越しました。鄭さんと船上生活者らの暮らしの変化は、福州市による「3820」戦略プロジェクト実施の生き生きとした実例です。 

 市政府の活動は民衆が最も不満を感じているところから着手します。90年代初めの福州市で、民衆の不満を最も反映する問題は河川の深刻な汚染でした。習氏は、環境保護活動会議で、「経済と環境の調和の取れた発展を促進する。環境を犠牲にして一時的な経済効果を得るいかなる行為も、得より損の方が大きい」と指摘しました。95年の市の財政は10億元ほどでしたが、市党委員会と市政府は6年間で3億元をかけて市内の河川を整備しました。市内には現在、1500余りの公園が点在し、都市の緑化率は43%を超えています。 

 人民を中心とする「3820」戦略プロジェクトは、福州市民に確かなメリットをもたらしました。都市部住民の1人当たり可処分所得は92年の2273元から2023年の5万8009元に増え、農村部住民の1人当たり可処分所得も1109元から2万8636元に増えました。今、福州市内の街頭を歩くと、この都市の活力と民衆の幸せを感じ取ることができます。(藍、柳川) 

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