3歳幼稚園児が熱性けいれん 教員が路上にひざまずいて助けを求める

2024-01-22 12:13:56  CRI

 中国北部河北省の辛集市の幼稚園でこのほど、登園していた3歳の男児が高熱を出し、熱性けいれんを発症しました。現場にいた教員は救急車では間に合わないと考え、男児を抱いて道路に出て、通りがかった車にひざまずいて助けを求めました。何としても子供を救おうとする姿に、大勢のネットユーザーが感動しました。

幼稚園教員の歓歓さん

 辛集市内の幼稚園教員の歓歓さんは12日午後、いつものように子供の食事の面倒を見ていました。すると3歳の墨墨さんが突然にけいれんを起こして倒れました。教室にいたほかの教員は電話で救急車の出動を要請しました。歓歓さんは分秒を争う事態と判断して、コートも着用せずに子供を抱いて道路に駆け出しました。通りかかった黒い乗用車を見た歓歓さんは、思わずひざまずいて助けを求めました。事情を察知した運転手はすぐに2人を乗せて病院に送りました。

 手当てが早かったために男児の容体は安定し、大事には至りませんでした。男児の母親は18日、感謝の気持ちを表すために表彰用ペナントを幼稚園に贈りました。

 当時の様子をふりかえった歓歓さんは、「車に早く止まってもらおうと思ってひざまずきました。運転手さんはよい人で、自分のことは後回しにして、私たちを病院に送ってくれました」と説明しました。

 18日午後には、男児を病院まで送ってくれた人が判明しました。30代の地元の男性で、その日は友人の代わりに隣の幼稚園に子供を迎えに行く途中でした。当時の様子については、「通りかかった時にたまたま、先生がひざまずく姿が見えました。すぐに2人を病院に送りました。たいしたことではありません。誰でも同じことをするでしょう」と話しました。(殷、鈴木)

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