「3820戦略」はいかに実現？ 答えは「改革開放の堅持」

　「3820」戦略プロジェクトとは、習近平氏が福建省の福州市党委員会書記の在任時に主導した、市の発展のすばらしい青写真を描き、総合的な綱要と方策を定めた20年にわたる経済と社会の発展戦略ビジョンです。「3820」戦略をいかに実施するかについて、習近平氏は改革の深化と開放の拡大を挙げて、「改革から活力を、開放から実力を得られる」と指摘しました。

　2010年には「3820」戦略プロジェクトの目標が順調に達成され、1992年には150億元だった福州市の総生産は3242億6500万元にまで上昇しました。年間平均成長率は16％を上回り、都市部住民一人あたりの可処分所得は10倍に、農村部住民の場合には7.7倍になりました。

　また、福州市は「21世紀海上シルクロード」核心エリア、福州新区、自由貿易試験区などの強みを生かして、新素材、人工知能（AI）などの戦略的新興産業が急速に成長し、紡績化学繊維、電子情報などの1000億元規模の産業群が形成されました。

　福州市の貿易総額は過去5年間にわたり2500億元を突破しており、新設の外資系企業は2000社近くに達し、貿易パートナーは200以上の国と地域に及んでいます。「3820」戦略プロジェクトに込められた「他者よりも先にあえて進む胆力と識見、開拓と刷新の奮闘精神」は福州の経済社会の発展プロセスに溶け込んでいます。（Lin、鈴木）