中国人男性 女性トイレに迷い込み非難 変なトイレマークが議論の焦点

2024-01-18 14:01:26  CRI

種々雑多なトイレマークが中国で議論の焦点に

 最近、中国東南部の広東省広州市在住のある年配男性が、英語が分からないため、誤って女性トイレに迷い込み、痴漢扱いされました。同件はネット上で拡散され、意味不明なトイレマークが議論の焦点となりました。当該のショッピングモールは公にお詫びし、トイレマークの改善を約束しましたが、事態は沈静化せず、議論はまだ続いています。

 多くのネットユーザーは、現在、一部の商業施設やホテル、観光地、病院などの公衆トイレのロゴマークは意味不明で、中国語の標示がなかったり、抽象的なイラストだけだったりで、お年寄りや子どもにとっては実に分かりづらいと訴えています。

 ネットユーザーからの投稿によると、公衆トイレのロゴマークは実に種々雑多です。上向きか下向きの三角や水滴、斜線しかないマークもあれば、京劇の隈(くま)取り、敦煌の壁画模様、動物のシルエットなどもあります。性別の標示が意味不明なだけでなく、一部の観光地やショッピングモールなどでは英語表記しかなかったり、一部のトイレマークは人目に付きにくいところに設置されていて、どちらが男性トイレでどちらが女性トイレなのか、とても分かりづらくなっています。

 これについて、ネットユーザーたちは「お年寄りどころか、若者の私でさえ見て分からないよ。どっちに入るべきか結構戸惑う」「 “男”“女”という一目瞭然の文字表示はできないの?いったい何のためのマークなのか」「奇抜さばかりを追い求めるデザインなんて、本来の目的からはほど遠い。トイレマークはそもそも人に利便性を提供するためのものだ。トラブルを引き起こすためではない」と非難の書き込みがたくさん寄せられました。

 一方、図形化されたデザインを認める声もあります。「創造性や美学を追求するデザイン自体は評価すべきだ。ただ、もう少し一般人の必要性に配慮すべきでは」という書き込みも見られました。

 実のところ、中国では公衆トイレのロゴマークは公衆情報標示の一つとして、国が推薦する基準はあるものの、使用は強制されていません。2016年には「中国都市公衆トイレ設計基準」が発表され、複数の都市で公衆トイレのロゴマークに統一的な基準を設けています。例えば、首都北京、東部の江蘇省南京市、北部の河北省石家荘市などでは、公衆トイレの標示は「男Men」か「女Women」、男性の図案は青色、女性の図案はピンク色と統一されています。また、一部の都市では、男女トイレはそれぞれ男性と女性の人物像で表示され、文字標示も義務付けられています。(Lin、坂下)

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