中国人看護師が借家で大金発見 家主が1年分の家賃免除

2024-01-15 13:17:37  CRI

 

借家で見つけた現金を交番に届けた2人の実習看護師

 最近、中国南東部の江西省新余市で、2人の実習看護師が借りたばかりのアパートで11万元(約222万円)の現金を見つけました。警察官の調べによると、現金は家主の両親が残したものです。現金を見つけてくれた2人の看護師に感謝を表すため、家主は1年分の家賃を免除することにしました。

 看護師の黄露さんと龍怡萍さんは現在、新余市の北湖病院で実習しています。職場に少しでも近いところに住むため、2人は病院の近くでアパートを借りました。

 今年1月2日の夜、2人がアパートを掃除していたところ、戸棚の上の隅に赤いビニール袋があるのを発見し、開けてみて驚きました。2人はためらうことなく、近くの交番に現金を届けました。龍怡萍さんは「最初に思ったのは、前に部屋を借りていた人がうっかりして置き忘れていったものではないか。失くしたと気が付いたら、きっと焦るはずだと思って、相談して交番に届けた」と当時の様子を振り返りました。

 警察官はすぐに家主に連絡しましたが、家主はこのお金には心当たりがないと話しました。警察官はそこで団地の住民委員会を訪ね、聞き取り調査をしたところ、家主の両親が生前ここに住んでおり、年金の支給日になると、キャッシュカードでお金を引き出していたことが分かりました。

 現金を包んでいたビニール袋の劣化状況などから総合的に判断して、警察はこのお金は家主の両親が生前に残したものだと断定しました。1月3日午後、警察官は11万元の現金を家主に手渡しました。家主は「2人の看護師に感謝している。2人が警察に通報しなければ、このお金のことはまったく知らない」と語りました。

 そして、家主夫婦は1月4日、2人の実習看護師と警察官に感謝状を送り、その場で1年分の家賃を免除すると約束しました。実習先の病院も2人の実習看護師を表彰しました。(任春生、坂下)

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