気候変動は現実 モルディブ大統領「座して死を待つことはしない」

2024-01-13 14:32:27  CRI

 

 モルディブのモハメド・ムイズ大統領は先ごろ中国を訪問した際、中央広播電視総台(チャイナ・メディア・グループ/CMG)のインタビューに応じました。ムイズ大統領は、2024年に中国が迎える初の外国首脳であり、ムイズ大統領の今回の中国訪問は大統領就任後初の公式訪問となります。

 インド洋の島国であるモルディブは世界で最も海抜が低い国の一つで、海抜1メートル以下の地域が国土の80%を占めています。ムイズ大統領は、気候変動がもたらす影響に直面し、土木工学の博士号を取得し、かつて中国・モルディブ友誼大橋の建設を主導した立場から、「モルディブは適切な措置で対応していく」という前向きな姿勢を示しました。

 ムイズ大統領は、「気候変動は現実に起きている。しかし、最も重要なことは、開発の中で適切な措置を講じて対応することがモルディブにとって鍵となる」と述べ、第28回国連気候変動会議に出席した際、全国に500万本の木を植える宣言をしたことを紹介しました。

 ムイズ大統領によると、モルディブは埋め立て事業を進めており、最新の埋め立て工事面積は1100ヘクタールに達しています。海抜3メートル以上の安全な島を建設し、その上にたくさんの木が植えられ、緑豊かな新しい都市が誕生させると言います。また、今後5年間で500万本の植樹を行い、化石燃料の使用量を33%削減させると示しました。

 ムイズ大統領は最後に、「気候変動は現実のものだ。重要なのは、これら気候問題といかに共存し、気候問題にいかに適応していくかだ」と強調しました。(朱、MI)

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