最高時速450キロの高速列車、2025年に運用開始 中国

2024-01-12 14:15:03  CRI

 中国国家鉄路集団(国鉄集団、国営鉄道会社)は9日、集団活動会議を開き、その中で「CR450(最高時速450キロの高速列車)」が注目のキーワードとなりました。国鉄集団は2024年にCR450の試作車製造と型式試験を完了し、2025年までに運用を開始する予定だということです。

 CR450高速列車の実験運行速度は時速450キロ、商業運行時速は400キロ(中国の現在の高速列車の運行時速は最高350キロ)となる見込みで、世界最速の商業運行用高速列車になることが期待され、北京から上海まで(約1400キロ)の所要時間はわずか2時間30分しかかかりません。

海尾トンネルを通過するCR450試験列車

 これより以前、国鉄集団はより高速で、より安全、より環境に優しく、より省エネで、よりインテリジェントな高速列車「復興号(CRH・中国鉄路高速で運用されている高速鉄道車両)」の新製品開発を加速しており、昨年6月にはCR450の重要な新型ハイテク部品の性能試験を完了し、試験運転中に従来の速度を更新する時速453キロを記録していました。

 国鉄集団は現在、世界で最も大規模な高速鉄道ネットワークを運営していますが、9日の会議では、同集団はこの鉄道ネットワークシステムのさらなる高度化を目指しています。「CR450科学技術革新プロジェクト」は中国の「第14次五カ年計画(中国が5年ごとに達成すべき経済・社会発展の目標とその手法について定める長期的な計画)」における重大な科学研究プロジェクトであり、より安全で、より環境に優しく、より省エネで、よりインテリジェントな復興号の新製品を開発することになっています。このプロジェクトでは、国を挙げて、2025年までに列車の自動制御、車軸設計、操舵(そうだ)システム、軌道のグレードアップと安全措置などの重要な軌道技術に関する重点研究を行った後、CR450高速列車が実際に使用される予定です。

 CR450の試験列車は、昨年6月28日に中国東南部の福建省湄洲湾を横断する大橋上で時速453キロを出し、向かい合ってすれ違う2本の試験列車の相対時速は891キロに達しました。さらに翌29日、試験列車は中国南部海南省海尾のトンネル内で時速420キロを出し、すれ違う2本の試験列車は相対時速840キロで走行し、新技術による部品の性能が検証されました。(Mou、坂下)


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