50歳男性 干し柿を一度に10個も食べ危うく腸壁に穴

2024-01-11 13:07:10  CRI

 中国では甘くてもちもちした干し柿が旬を迎えていますが、東部の浙江省杭州市で先日、50歳の男性が干し柿を一度に10個も食べた結果、危うく腸壁に穴が開いて命にかかわる状態になるということがありました。

 張さんは干し柿を一度に10個も食べた日の夜、寝ようとしていたところ、おなかが少し膨れているように感じましたが特に気に留めませんでした。しかし、この半月ほど、腹痛と腹部膨満が繰り返し現れ、数日前には腹痛がさらにひどくなり、吐き気や嘔吐(おうと)なども起きたため、地元の病院で診察を受けました。

 浙江省中西医結合医院の徐建軍医師(消化器内科)は、張さんの病歴とCT検査結果から、空腹時に干し柿を食べ過ぎたことが原因で胃に石ができ、閉塞を起こした可能性があり、すぐに処置する必要があると判断。すぐに胃腸減圧を行うとともに胃カメラ検査を手配しました。検査の結果、張さんの胃にできた石が十二指腸下行部に落ち、十二指腸の閉塞をもたらしたことが分かりました。嵌頓(かんとん)が続けば、穿孔の恐れがあります。しかし結石嵌頓の位置が悪く、コーラや炭酸水素ナトリウムを飲んで溶解させる治療法を採用できなかったため、医療チームはすぐに内視鏡下砕石取石の手術を手配しました。

 

十二指腸に嵌頓した巨大で黄色の異物(柿石)

 張さんは治療を受けて回復し、すでに退院しました。「もう二度と干し柿をこんなにたくさん食べたりはしない」とのことです。

 徐医師によりますと、消化器内科では毎年秋や冬に数人の胃結石患者を治療すると言い、そのほとんどが干し柿などの食品の不適切な食用と関係があるとのことです。柿やサンザシなどタンニン酸を含む食品を食べる際は、空腹時に大量に食べるのを避け、魚やエビ、カニなど酸性または高タンパク質を含む食品と一緒に食べると胃に石ができる確率が高くなるため、避けた方が良いとのことです。特に胃腸管の機能が悪い年配者や子どもなどは一層注意しなければならないとのことです。(藍、柳川)

 

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