「無言の戦士」警察犬が4回目の「警察の日」迎える

2024-01-10 12:35:07  CRI

 10日は4回目の「中国人民警察の日」です。人民警察官だけでなく「無言の戦士」と呼ばれる警察犬も、日々の治安維持に活躍しています。警察犬は人民警察官と戦士らにとって親密なパートナーで、事件解決や社会安定、治安維持に特別な役割を果たしています。公安部のデータによりますと、2023年9月時点で全国の警察犬技術者は1万4000人余り、現役警察犬は2万9000頭余りです。 

 新年を前に、中国南部の雲南省楚雄イ族自治州公安局刑事支隊警察犬基地で、警察犬「大力」が子犬を出産しました。訓練士らは、間もなく警察の日を迎えることから、1月10日にちなんで「110」と名付けました。訓練士の李朝勇さんによりますと、110は健康で、特に食いしん坊なので、警察犬の遺伝子を受け継いでいると感じられるそうです。110の両親はともに警察犬で、母親は刑事犬、父親は麻薬探知犬です。

 楚雄市公安局警察犬基地の中隊長の羅均さんによりますと、子犬は生後2カ月の時に訓練を開始します。さらに環境適応や度胸訓練などのいわゆる「社会化訓練」も行います。半年から1年の初期訓練に続いて実践模擬訓練を行います。最後に厳しい審査を経て、「一人前」の警察犬になることができます。

 楚雄イ族自治州警察犬訓練基地には、昆明犬、ジャーマン・シェパード、ベルジアン・シェパード・ドッグ・マリノア、イングリッシュ・スプリンガー・スパニエルなどの品種の警察犬がいます。訓練士によりますと、警察犬を選抜する際には、犬それぞれの条件に基づいて担当を決めます。担当は、麻薬や爆発物の探知、追跡、血痕や物証の捜索、治安パトロールなどに大別されます。州内の公安機関では各種警察犬が年に1000回余り出勤し、1頭の警察犬の勤続年数は通常、7年前後です。現役引退後に基地内で式典を行い、警察犬の働きに感謝の気持ちを伝えます。

 訓練士によりますと、引退した警察犬は、愛犬家に引き取られたり、警察犬基地で余生を過ごしたりと、全頭が適切な対応を受けます。警察犬は仕事の強度が高いため寿命は通常、8~10年です。麻薬探知犬や爆発物探知犬の寿命はそれよりも短く、一般的な犬の寿命を下回ります。捜査の現場で犠牲になる警察犬もいます。(閣、柳川)

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