中国龍舞の郷 「辰年」を間近に控え龍灯づくりが急ピッチ

2024-01-10 14:40:01  CRI

 中国では春節(旧正月、2024年は2月10日)をもって、その年の干支が切り替わります。「中国龍舞の郷」とされる南西部の重慶市銅梁区では、紙や絹布で作られる手工芸品の「彩扎」の中でも、「龍灯彩扎」が多く作られています。現地の龍灯彩扎づくりの職人は春節を間近に控えて、全国からの注文をこなすのに懸命です。ある工房では、従業員が山西省から注文を受けた色彩豊かな龍灯彩扎の制作に追われていました。

 銅梁の龍灯は1000年以上続く「彩扎」の工芸を伝承しており、製作過程の大部分は伝統的な手づくりです。25メートルの彩色龍灯の製作は5人で取り組んでも、完成までに1週間近くかかるとのことです。銅梁には龍灯作りの工房が10カ所余りあり、水雲龍や蓮花龍、大蠕龍、競技龍、夜光龍、火龍、十八学士鯉灯などなど、さまざまなタイプが開発されてきたので、現在では種類が120種類以上にも上ります。

 龍灯彩扎づくりの職人である丁芳さんは、「私たちは龍灯を作る伝統工芸と主な要素を保ちながら、新しい装飾用素材や新しい要素を追加して、現代人の美的感覚により合致するようにしてきた」と紹介してくれました。

銅梁区第5回小中学生龍舞芸術祭

 また銅梁区の小中学校には、学校がみずから作った龍舞や龍文化に関する教材があり、区内のほとんどの学校には龍舞隊が設けられています。毎週少なくとも1回は龍舞の訓練の授業が設けられており、小中学生に龍舞の芸術を熟知して愛してもらうことで、無形文化遺産のより良い普及と伝承を促進しています。(藍、鈴木)

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