スーパー銭湯式の温泉が若者に爆発的な人気 中国

2024-01-10 13:20:18  CRI

北苑湯泉のブックカフェリゾート

 寒い冬の時期、たくさんの人があらたなスタイルの温泉を訪れています。日本の「スーパー銭湯」と同様、あるいはサービス内容をさらに充実させた施設で、若者の利用が特に多い状態です。

 北京市にある湯悦温泉の創業者である張凌偉さんは、「私は北京出身で、小さい頃から銭湯に行くのが好きだった。でも、従来型の銭湯はサービスが単調だった。新しいスタイルの温泉施設ではシャワーを浴びたり温泉につかれるほか、サウナ、マッサージ、スパ(SPA)、さらにカラオケ、映画鑑賞、キャンピング、VRゲーム、ビデオゲームなどを楽しむこともできる」と説明しました。

 「中国入浴業報告」によれば、2023年には中国の入浴施設のオンライン注文量が前年比で大幅に増加し、入浴から派生した「温泉旅行」「温泉ホテル」なども売り上げをけん引する新たな成長ポイントになりました。

 多くの若者にとって入浴施設を利用する大きな要因は、交流の機会を得ることです。北苑湯泉のような北京の老舗温泉ホテルでは近年、新たに増設されたEスポーツエリア、ブックカフェ、ゲームエリア、キャンプエリアなどが若者に交流の場を提供しています。同ホテルの経営者によると、若い客層を狙う経営方針に転換した後、若い顧客の割合は全体の30%を超え、家族旅行、親子旅行の割合も目に見えて増加しました。

 新たなタイプの温泉入浴施設によく行く王傑さんは、「上の世代の人々は体を洗うために銭湯に行くのだが、私は店の豊かなサービス内容や体験が好きなのだ。普段は仕事で疲れているので、週末にここに来て1日か2日か滞在して、友達と一緒にカラオケをしたり、マーダーミステリーのゲームをしたり、好きな漫画を読んだりする。邪魔されることがないのがいいね」と話してくれた後、「温泉に入るというのは単なる入口で、もっと大切なのは快適でリラックスできる社交空間や雰囲気を楽しむことだ」と強調しました。(任春生、鈴木)

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