平均年齢76歳のシルバーパワーがライブ通販で大活躍

2024-01-05 14:01:07  CRI

 中国河南省焦作市温県黄庄鎮南韓村には、農村振興を目標とするライブコマースで活躍するお年寄りのグループがあります。平均年齢76歳の彼らは、地元の農産物がネットを通じてどのように都市部に売れるかを日々考え、行動しています。

 一同は朝早く、互いに声をかけ合って集まってきました。すぐに動画の撮影です。作り替えた歌を歌ったり、地元に伝わる秧歌(ヤンゴー)という踊りを踊ったりして、村は一気ににぎやかになりました。

 一同はショート動画を撮り終えると、ライブ配信を行う場所に移動しました。室内では村の若者がすでに機材の準備を終えており、うきうきするような音楽を流していました。お年寄りはそれぞれが紹介する農産物を手に取り、せりふを練習し始めました。 

愉快に生配信 

 ライブ配信が始まると、お年寄りは順番に登場して、自分の故郷を紹介したり地元の特産品を推薦しました。年を取っているとはいえ、侮ることはできません。彼らの口からはネット流行語が飛び出しますし、その素朴な表情やユーモラスな言葉、愉快そうな動作が、多くのファンを魅了しているのです。また、それぞれが「長芋ばあさん」あるいは「麻花(マーホワ)じいさん」といったハンドルネームを持っています。ちなみに「麻花」とは、パン生地をねじって細長くして揚げた、中国の日常食です。

 団長を務める今年77歳の王炳輝さんはメンバーを集めたり、番組のリハーサルを指導したり、脚本を書いたり、さらに自分も出演するなどで毎日が忙しく、そして毎日が楽しいとのことです。王さんは「以前は家にいて本当に退屈でした。日がな一日、座って日向ぼっこをしているだけで、全然面白くありませんでした。今は楽しいです。時間になると、急いで出勤していくようなものです」と話しました。

 「長芋ばあさん」は80歳を超えていて、一人暮らしです。街で働く子らは「長芋ばあさん」のことをいつも気にかけています。ライブ配信に参加することで、子どもらは毎日ネットで、「ばあちゃん」がますます元気で明るくなっていく様子を見られるようになりました。これまで知られていなかった南韓村が一躍して、ネット上の人気スポットになったわけです。(閣、鈴木)

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