世界最長の海底道路トンネル シールドマシンでの掘削作業を開始

2023-12-30 16:14:59  CRI

 12月30日、世界で最大規模の海底道路トンネルプロジェクト・青島膠州湾第2トンネルが、シールドマシンによる掘削作業を開始しました。同トンネルは2027年12月に完成し、運用が始まる予定です。

 

 今回のシールドマシンによる掘削距離は3255メートルです。掘削は青島港埠頭内から西の海岸に向けて進められ、シールドマシンの解体は海底で行われる予定です。膠州湾の海底は地質条件が複雑で、シールドマシンの海中での掘削は、長距離かつ複雑な変化があり、硬度も不均一で、破砕帯(はさいたい)を含む地質となっています。このプロジェクトで使用される「海天号」シールドマシンは全長142メートル、総重量4275トン、掘削直径15.63メートルで、一連のインテリジェントシステムを搭載しています。多くの先進技術の融合と的確な設計により、シールドマシンの作業の安全性は大幅に向上し、安全で迅速かつ効率的な作業が可能となりました。膠州湾プロジェクトの開通により、青島と周辺都市の交通は一層便利になり、膠州湾の東西両岸の共同発展が促され、膠東半島の都市全体の競争力が高まると期待されています。

 膠州湾第2トンネルは、西は青島西海岸新区から始まり、膠州湾を東へ横断して、青島港付近に至り、高架橋梁で青島東岸の市街区と結ばれます。本線の全長は17.48キロで、うちトンネルの長さは14.37キロ、海底区間は9.95キロ、最深地点は海面から115メートルです。トンネルは、都市高速道路の標準である双方向6車線で建設され、設計時速は80キロです。(Mou、NM)

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