深海1.1万メートルの掘削能力完備！中国初の大洋掘削船が初の試験航行完了

中国初の大洋掘削船「夢想」

　中国が独自に設計・建造した初の大洋掘削船「夢想」が27日、中国南部の海域で初の試験航行を完了しました。試験航行の結果によると、「夢想」の主な動力システムなどの船舶用システムの性能および各指標がすべて合格したことが明らかになりました。

　「夢想」の初の試験航行は海上で約500カイリを航行し、船舶推進システム、救命・停泊など19項目の重要な船舶用システムの調整・検証に成功し、計画に基づき国際的に規定された情報収集関連プロジェクトも完了したということです。

　「夢想」は世界で唯一、深海1万1000メートルの掘削能力を備えた掘削船です。総トン数は約3万3000トン、全長は179.8メートル、航続距離は1万5000カイリで、連続して120日にわたる海上での作業が可能で、世界の大部分の埠頭（ふとう）の停泊要件に対応でき、建造・運営コストは世界の同類の掘削船と比べ40％以上削減されたということです。

　船上には世界最大面積で最も機能的な船内実験室も設置されており、海洋科学、微生物、古地磁気など9つの実験室が含まれています。（ミン・イヒョウ、藤井）