中国北西部地震で犠牲の一家5人 大人が輪になり子どもを守る姿で発見

　国家消防救援局の22日付の発表によりますと、甘粛省の積石山県で18日夜に発生したマグニチュード（M）6.2の地震により、青海省海東市民和県中川郷の金田村と草灘村で19日未明に土砂崩れが発生しました。一部の民家が土砂に埋まり、連絡が取れなくなっていた一家5人が22日午後に全員遺体で発見されました。2人の子どもが3人の大人に囲まれた形で発見されたとのことです。

　草灘村にある民家で行方不明者を探していた救助隊員は21日午後2時ごろ、泥水の中で輪になって何かを守るようにしていた大人3人を発見しました。現場にいた人はその様子に驚きました。救助隊員が素早く周囲の泥水を除去して3人を運び出し、布団に包まれていた子ども2人を発見しました。不幸にも、発見時には5人とも死亡していました。

　その様子を目の当たりにした救助隊員は皆思わず涙ぐみ、慎重に遺体を泥水の中から掘り出し、現場で一斉に黙とうしました。 

 黙とうする救助隊員

　一家は父方の祖父母、おば、孫2人の計5人で、おばは妊娠していたとのことです。（ミン・イヒョウ、柳川）