中国人観光客　新潟県内でスキー中に事故死　中国駐新潟総領事館が声明

　新潟県内で23日、スキーをしていた中国人女性観光客が、雪に埋もれて窒息死しました。中国駐新潟総領事館は事故を非常に重く見ており、職員をただちに現場に派遣し、日本の警察に対し事故原因の詳しい調査を求めました。

　事故が発生したのは新潟県湯沢町内のスキー場で、中国人女性観光客がスキー中に転倒して、頭を下にした状態で雪に埋まりました。同行者3人が直後にスキー場のパトロール隊に通報しましたが、救出された女性は意識不明でした。女性はその後、病院に搬送されて治療を受けましたが死亡しました。警察は事故当時の状況を調べはじめました。

　中国駐新潟総領事館は同事故を非常に重く見ており、職員をただちに現場に派遣して、警察に事故原因の詳しい調査を求めました。同総領事館によると、この女性の遺族とは連絡を取っており、日本を訪れての事後対応に協力するとのことです。

　中国駐新潟総領事館は事故を受け、同日中に所管する地域内にいる中国人に対して、冬の安全対策を強化するよう注意を喚起する声明を出しました。声明は、日本では自然災害が多発しており、総領事館が所管する新潟県や山形県などでは冬の天気が複雑で変わりやすく、雨や雪が多いと指摘しました。また、個人旅行の場合には、現地の天気予報や政府発表の災害情報を随時確認して移動ルートを計画するよう求めました。さらに、ツアーを選んだ場合は、正式な資格を持つ旅行会社を選び、スケジュールを合理的に手配し、ガイドやツアーのリーダー、運転手の携帯電話番号やホテルの住所、電話などの情報を記録するよう、注意を促しました。

　領事館は、レジャースキーに来る中国人観光客に対し、必要な防寒具や防護具などを用意し、体力に合わせて行動し、やみくもに新しい体験を追い求めないよう注意を促しました。さらに、単独行動はできるだけ避け、突発事故による死傷やコースアウトなどの危険を防止するよう呼び掛けました。（朱、鈴木）