ペット用スマートデバイス 中国で人気

　中国では、ペットを自分の子どものように世話することが当たり前になりつつある中、スマート化されたペット用アイテムが若いペットオーナーの間で新たなトレンドとなっています。特にペット用スマート首輪、自動給水器、ドライヤーボックス、見守りロボットなどの製品が人気を集めています。

　ペット用スマート首輪は、GPSや衛星測位システム「北斗」などの測位技術によって屋内外を正確に測位し、ペットの位置を随時把握できるほか、万が一ペットが外で迷子になった場合でも飼い主がペットを探す十分な時間を確保するため、30日間の長寿命バッテリーが搭載されています。また、新たにアップグレードされた製品には、自宅を中心とした半径500メートル圏など、指定された範囲をペットが越えると、ただちにスマートフォンのアプリを通じて飼い主にアラームが届く「電子フェンス」機能も追加されました。

　家で留守番をするペットのために開発された見守りロボットは、起き上がりこぼしの要領で、ペットに床に転がされたり、もてあそばれたりしても倒れることなく、赤外線やロボット頭部に取り付けられた羽のおもちゃで猫の遊び相手になることもできます。自動的にペットと触れ合うことができるだけでなく、内蔵カメラにより、飼い主が遠隔操作することも可能です。

　統計によると、中国のペット関連消費市場は年々拡大しており、2023年末にはデンマークの国民総生産（GNP）に相当する3924億元（約7兆8000億円）に達する見通しです。（鵬、MI）