中国寧波の漁民 2.1キロのフウセイを捕獲

2023-12-20 11:55:18  CRI

 中国東部浙江省寧波市寧海県の漁師、王明明さんが19日午後2時、寧海湾横山島付近で網を引き上げていたところ、金色に輝く大きなフウセイを発見しました。

 このフウセイは体長約60センチ、全身が黄金色で、口とうろこは無傷なままの完全な姿をしており、重さを量ったところ、2.1キロもありました。野生のフウセイは成長が非常に遅く、毎年350グラムから400グラムほどしか大きくならず、3年でわずか1キロ強にしか育ちません。そのため、これだけ大きなフウセイをとるのは容易なことではありません。

漁師、王明明さんが捕獲した2.1キロのフウセイ

  今回大物のフウセイを水揚げしたことについて、王さんはとても喜ぶと同時に、政府の保護政策への感謝の気持ちも表しました。近年、目の前の寧海湾で毎年2キロを超えるフウセイが捕れるようになったことで、かなりの収入が得られているということです。今年の旧正月4日には2.4キロの野生のフウセイを捕獲し、2万6600元(約54万円)の価格がついたと語りました。

 野生のフウセイは量が少なく高価なため、海の「成金ゴールド」と呼ばれ、1キロ当たり8000元(約16万円)から1万2000元(約24万円)ほどで取引され、大きくなればなるほど高くなります。この記事の執筆時点で、既に複数の人からフウセイを購入したいとの連絡を受けたと、王さんは語っています。

 寧海湾は象山港の端に位置しており、中国の東部沿岸では珍しい穏やかな港湾です。ここ数年、地元政府が海洋生態環境に対する保護を強化し続けていることや、禁漁期の設定、増殖放流などの制度や政策を実施しているのに伴って、ますます多くの野生のフウセイがこの海域に出現しています。(ヒガシ、坂下)

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