習総書記と広西の約束

2023-12-17 17:44:52  cri

 習近平総書記は14、15の両日、広西チワン族自治区の南寧市と来賓市などを訪れ、対外開放プロジェクトやコミュニティ、農村、企業などを視察し、中国式現代化における広西の一ページを書き描くよう指示しました。実は、習総書記と広西の物語は13年前のある約束にまでさかのぼります。

 「私は広西に憧れを抱いている」。これは習近平氏が2010年3月10日、第11期全国人民代表大会第3回会議広西代表団の会議に参加した際に述べた言葉です。少年時代に広西の漓江を訪れたことを振り返り、「もっと時間を作って広西を訪れ、たくさんのものを見たい」と代表たちと約束しました。

 中国共産党第18回全国代表大会以来、習総書記は3回にわたって広西を視察し、新時代における中国の特色ある美しい広西建設に明確な方向性を示しました。

 質の高い発展を促すにはグリーン成長が基本です。習総書記は多くの場で「広西が生態面で恵まれているメリットは万金に代えがたい」と指摘しました。「私は10代の頃、数人のクラスメートと一緒に漓江を訪れたことがある。泳いだ後、服をそのまま漓江の岸辺で乾かした。当時の漓江の水は青くて底まではっきりと見え、澄んで光っていた。岸辺の漁師の籠の中身は金色のコイで、すべてはまるでおとぎ話の中のようだった」と振り返りました。

 2021年4月、習総書記は広西を視察し、漓江の岸辺を訪れました。地元の責任者に対して、「今回の視察で最も関心を寄せているのは『天下に甲たり』と呼ばれる桂林の山水だ。生態環境より貴重なものはあるのか。桂林の山水をよりよく保護することこそ、あなたたちの最優先の任務だ」と指示しました。

 広西の2022年の森林面積は1486万8000ヘクタールに達しており、森林被覆率は62.56%で、生態指数ランキングは全国2位、生物多様性ランキングは全国3位でした。

 広西チワン族自治区は中国と東南アジア諸国連合(ASEAN)の開かれた協力の窓口です。習総書記が14日に広西を訪れた際の最初の目的地は、南寧市にある中国・ASEAN情報港株式有限公司でした。習総書記は視察の際、「中国・ASEAN情報港建設は『一帯一路』の共同建設と、中国とASEAN諸国の相互連結を促進する重要なプロジェクトであり、広西は積極的にそれを支える役割を果たすべきだ」と期待を寄せました。

 また、習総書記は広西を視察するたびに「民族団結」を常に口にしています。習総書記は2017年4月に広西を視察した際、「自分の目を守るのと同じように民族の団結を大切にし、各民族が心を通じ合わせ、手を携えるという良き伝統を代々伝えていってもらいたい」と述べました。

 2021年4月に広西を視察した際、習総書記は「各民族が共に団結して進歩し、共に繁栄し発展することは中華民族の生命力の源、力の源、希望の源である」と強調し、「広西は全国の民族団結・進歩のモデル地区として、リーダーシップを果たすべきだ」と激励しました。

 国内外向けの開放から質の高い発展まで、村興しから民族の団結まで、習総書記の指示は広西の発展を確実に後押ししています。(Lin、坂下)

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